|
最近、テレビや雑誌で話題をよんでいる低インスリンダイエットは、多くの方が興味を持たれていることと思います。ホントのところは、どうなのか?、どういうしくみなのか?などのご質問が多かったので整理してみました。(インスリン=インシュリン)
体のしくみ(1) インスリンって何?
私達が食事によって様々な栄養分を体内にとりこむと、血液中にブドウ糖が増え血糖値が上がります。この際、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され血糖が上がりすぎるのを防ぎます。
体のしくみ(2) インスリンの働き
インスリンは、(1)の他に血液中のブドウ糖が活動のエネルギーとして消費されるのを促します。使い切れず残ったブドウ糖が、脂肪に形を変えて脂肪細胞に貯えたり、グリコーゲン(肝臓や筋肉に含まれるエネルギーの供給源)に形を変えて肝臓に貯えるときにもインスリンが働きます。
体のしくみ(3) 食べ過ぎると?
肝臓や筋肉に貯えられる糖の量には限界があり、食事を摂りすぎたり、血糖値が急に上がるような食事を摂ると血液中のブドウ糖が急に増え、それを下げようとインスリンが必要以上に分泌されてしまいます。つまりインスリンが多く分泌されるほど脂肪がたまりやすく肥満に繋がりやすいということになります。
低インスリンダイエット法は、このようなインスリンの働きに注目した食事法です。
低インスリンダイエットのポイント
低インスリンダイエットのポイントは、血糖値を急激に上げない、吸収の緩やかな食品を選ぶことです。その目安となるのがGI値(グリセミック・インデックス)、ジーアイ値と呼ばれる値。このGI値が低い食品を選ぶことによって太り難い体を作ろうとするものです。
- GI値とは、食物に含まれる糖質量をもとに血液中に糖が吸収されて血糖値を上げるまでのスピードを測った値を示します。カロリーと比例するものではありません。
- GI値が60以下の食品を選ぶことをお勧めします
各栄養素別GI値のポイント
おもな主食のGI値(食品100gあたりのGI値)
| ご飯 |
精白米 |
84 |
麺類 |
うどん |
80 |
|
もち米 |
80 |
|
インスタントラーメン |
80 |
|
玄米 |
56 |
|
スパゲティゆで |
65 |
|
発芽玄米 |
54 |
|
中華麺(生) |
61 |
|
|
|
|
そば |
59 |
| パン |
アンパン |
95 |
|
|
|
|
食パン |
91 |
|
|
|
|
全粒粉パン |
50 |
|
|
|
- 主食は上記表をご参考ください
- たんぱく質は、肉、魚、卵、大豆製品ともにGI値は50以下が殆どですのでいろいろな食品を組み合わせて召し上がって下さい。ただ、GI値は安定していますが脂肪の多い肉や同じ食品のとりすぎはコレステロール値を上げる可能性がありますのでご注意ください。
- 野菜はGI値30以下のものが殆どです。しっかり摂りたいものです。しかし、中にはじゃがいもなどのイモ類、人参、かぼちゃなどは野菜の中でも糖質が多くGI値も90〜60と高値を示しています。
- 果物もGI値の低いものが多くありますが、中でも、ぶどう(巨峰)はGI値がやや高めの50です。
- 砂糖や菓子類は殆どが高値を示します。やはりダイエットの敵のようですね。
- 油はGI値が30前後のものが多いですが、摂り過ぎないようにしましょう。
管理栄養士からのコメント
このようにGI値を基準に考えた食事法が「低インスリンダイエット」ですが、書店に並ぶ低インスリンダイエットに関する本の気を引く見出しを全て受け止めず、今のご自分の症状や病状にあった食事量や内容を考えながら低インスリンダイエットという興味ある食事法を取り入れてみてはいかがでしょうか?もちろん、体も動かしてくださいね。
|