|
039 2004年3月1日発行
お茶を上手に飲もう
お茶は日本を代表する文化のひとつ。今では缶やペットボトルのお茶もよく飲まれています。
ペット緑茶は、1人あたり年に約8リットル分も生産されているというデータがあるほど!
(平成12年全国清涼飲料工業会の調査による)
とはいえ、ひとことで「お茶」といっても種類はさまざま。
今月は、いろいろなお茶の健康効果や楽しみ方をご紹介します。
緑茶(無発酵茶) 体のサビつき防止に
煎茶には、抗酸化ビタミンで知られるビタミンB、C、Eが含まれています。
中でもビタミンCが多く、煎茶3杯にはりんご約1個分が!
他にたんぱく質、葉緑素、カテキンなどが含まれています。
☆肥満予防にカテキン☆
緑茶などに含まれる渋み成分で、血中コレステロールや中性脂肪を低下させる効果があることがわかって
います。
☆食中毒予防にもカテキン☆
カテキンには、食中毒を起こす黄色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ菌、O‐157などに対して殺菌効果が認められて
います。
緑茶を煎って、ほうじ茶に
鮮度が落ちてしまった緑茶は、土鍋などで香りがたつまで煎って、ほうじ茶に。来客前に煎っておけば、
お部屋の消臭・芳香効果も。
ウーロン茶(半発酵茶) こってりした食事のおともに
油っこい食事のときは、食事中や食後にウーロン茶を飲むと消化が促進されてもたれにくく、脂肪の代謝も促進されて肥満予防に。
緑茶と比べてカフェインが少ないので、寝る前の一杯にも。
ただし同じお茶でも、茶葉を発酵させるウーロン茶にはビタミンCはほとんど含まれていません。
紅茶(完全発酵茶) むくみ対策や眠気覚ましに
完全発酵茶である紅茶は、カフェインとカテキンの含有量がトップクラス。
利尿や眠気覚ましの効果があるので、むくみが気になる朝や、眠気に襲われがちな昼下がりなどにおすすめ。
ジャムやドライフルーツなど、ブレンドの楽しみが広いのも紅茶のメリット。
☆茶葉の特徴☆
アッサム : しっかりした味がミルクティーにぴったり。温まりたい時に。
ダージリン : 世界三大銘茶の1つ。贅沢な気分に浸りたい時に。
アールグレイ : ベルガモットの爽やかな香りが特徴。スッキリしたい時に。
ジャスミン ストレスが溜まった時に
お茶に花の香りを移した「花茶(ファーチャ)」の一種。爽やかな香りで気分をスッキリさせ、情緒を安定させてくれます。
消化促進や口臭を消す効果、脂肪の分解促進・吸収抑制などの作用も明らかになっています。
カモミール 心地よく眠りたい夜に
鎮静作用に優れていることから、「グッドナイトティー」とも呼ばれるハーブ。
風邪のひき始めにも効果が高いといわれています。
ダンデライオン(たんぽぽ) 自然なお通じに
優れた薬効があり、漢方にも使われている野草。焙煎したものが「たんぽぽコーヒー」として親しまれています。
強壮、利尿、緩下などの作用があるので、むくみや便秘が気になる時に。
ヨモギ 痛みや熱の緩和に
春先に、土手などの身近なところで目にすることができる野草。ビタミン、カリウム、鉄分、葉緑素、カテキンなどを含んでいます。
葉の煎じ汁は頭痛などの痛みや、熱の緩和に効果があるとされています。
よもぎ白玉などの和菓子を作って、緑茶のおともにも。
※採取する時は除草剤などがかかっていないものを選び、よく洗ってから使用します。
おすすめブレンドハーブティー
ほっとしたい時に
ラベンダー、レモンバーム、オレンジピール、カモミール、マリーゴールド
ぐっすり眠りたい夜に
リンデン、セントジョンズワート、カモミール、ラベンダー、レモングラス、ローズマリー
ひと頑張りしたい時に
マテ、バジル、レモンバーム、ローズマリー、レモングラス
つらい鼻水、鼻づまり…花粉症の季節に飲みたいお茶
シソの葉茶(薬草茶)
漢方生薬として、赤ジソの葉を乾燥させたものが使われます。
利尿や発汗作用のほか、抗アレルギー効果については臨床でも高い改善率を見たという報告があります。
シジュウム茶(薬草茶)
古くからインカ帝国で利用されていた薬草。
葉のエキスには、アレルギーを引き起こすヒスタミン遊離を強く抑制する作用があり、花粉症など、あらゆる
タイプのアレルギーに有効性があることが発表されています。
甜茶(てんちゃ)
甜茶とは、中国で「甘いお茶」の総称。いろいろある甜茶の中で、バラ科の「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」
に、アレルギーを引き起こすヒスタミンの分泌を抑える成分が含まれていることが明らかになって話題に。
甜茶エキス入りの飴やヨーグルトなども出回るようになっています。
上手なお茶のいれ方
・材料と水を用意する。
水は、ミネラル分の多く抽出力の低い硬水よりも、抽出力の高い軟水がおすすめ。浄水器を通すなど、
カルキ臭を抜いてから使うとおいしさが違います。
温めておいたポットに茶葉(またはハーブ)を入れ、熱湯(ハーブティーは80〜90℃くらいのお湯)を注ぐ。
ふたをして3〜5分蒸らす。
茶こしなどで漉して飲む。
水出し茶のいれ方
水でゆっくり抽出するお茶は、カフェインやカテキンの抽出が抑えられ、香りと旨みがじっくり味わえるので、
お茶の味わいにこだわる人におすすめ。
ガラス製のサーバーなどに茶葉(またはハーブ)を入れ、少量の水で湿らせてから、少しずつ水を注ぐ。
スプーンなどでかき混ぜてなじませたら、冷蔵庫に入れて一晩置く。
こし器などで漉してから飲む。
薬草茶の煮出し方
薬草などに含まれる薬効成分を十分に抽出するには、金属製でない鍋を使い、火にかけて蓋をし、じっくり
煮詰めます。
土鍋かホーロー鍋に薬草を入れ、水を多めに注ぐ。
蓋をして火をつけ、沸騰したら弱火にする。
3分の1くらいの量になるまで煮詰めたら、漉してすぐに飲む。
※花粉症患者さんの間では、甜茶も薬草茶と同じように煮出して飲むほうが効果的という話もあります。
いろいろなお茶を飲み分けて、美肌づくり、健康づくりに役立てたいですね!
|